いろんなクラウンドファンディングを眺めていると、たまに自分でもびっくりするような出会いがあります。今回もまさにそうでした。
ネットで調べ物をしていた時に、偶然見つけたクラウドファンディング。それが「ASC北海道」というサッカークラブの挑戦でした。
苫小牧を拠点に活動するクラブが、苫小牧市史上初の全国大会出場を果たし、そのための遠征費を募るプロジェクト。
読み進めるうちに、「これはただのスポーツの話じゃない。地域の夢そのものだ」と心が動きました。
今日は、ブロガーとしての目線で、このプロジェクトの魅力をたっぷりご紹介します。
ASC北海道とは?苫小牧にこんなクラブがあったなんて
正直に言うと、これまで苫小牧とサッカーを強く結びつけて考えたことはありませんでした(失礼承知ですみません!)。
港町としてのイメージが強く、野球やアイスホッケーの街という印象すらありました。
だからこそ、「苫小牧発、Jリーグを目指すクラブがある」という事実にまず驚きました。
調べてみると、クラブの歩みは2004年、厚真町で誕生した「あつまスポーツクラブ」から始まります。
地域に根ざした総合型スポーツクラブが母体だと知った時点で、すでに心が温まりました。サッカーだけでなく、地域の人々と共に歩んできた歴史があるわけです。
2011年には拠点を苫小牧市へ移し、クラブ名を「オールスポーツコミュニティ」へ改称。ここから本格的に「苫小牧から全国へ」という夢を掲げるようになったそうです。
「スポーツをして、スポーツでまとまり、スポーツで発展する」
このクラブ理念、個人的にはすごく好きです。スポーツを「競技のため」だけではなく「人をつなぐもの」として位置づけている点に、深い共感を覚えました。
苫小牧初、歴史的な全国大会出場
2025年、ASC北海道は大きな快挙を達成します。
第61回全国社会人サッカー選手権 北海道予選で優勝。
この瞬間、苫小牧市史上初となる全国大会出場が決まったのです。ニュースを見たとき、正直「これはすごい!」と声が出ました。地元の人ならなおさら誇らしかったに違いありません。
しかも、この全国社会人サッカー選手権はただの大会ではありません。JFL昇格を狙うチームにとっては必ず通る“登竜門”。
つまり、この切符を手にしたということは、苫小牧からJリーグへ続く道が開けたことを意味します。
「苫小牧から全国へ」──その響きだけで胸が熱くなります。私自身、地方出身なので、「地方から全国へ挑む」という姿に無条件で応援したくなる気持ちを抑えられませんでした。
それでも立ちはだかる現実:遠征費の壁
とはいえ、全国大会に挑むことは簡単なことではありません。特に北海道から本州への遠征は、距離も費用も大きなハンデになります。
クラブが試算している費用を見て驚きました。フェリー代だけで約75万円。宿泊費に105万円。移動費や食事、練習場利用、医療用品など細かく積み上げると合計は265万円。
選手たちは社会人として働きながら活動を続けています。そんな中で「全国に挑むための費用をどう工面するか」という現実的な問題が立ちはだかるわけです。
ここでクラウドファンディングという形を選んだクラブの姿勢に、私は強く共感しました。単に「お金が足りないから助けてください」ではなく、**「地域みんなで全国へ行こう」**というメッセージが込められているからです。
●遠征費の内訳
フェリー往復費(車両輸送含む) | 約75万円 |
宿泊費(30名×5泊×7,000円) | 約105万円 |
現地移動費 | 30万円 |
食事・補食費 | 27万円 |
練習場利用・氷・備品費 | 12万円 |
医療用品・保険 | 8万円 |
機材輸送費 | 4万円 |
予備費 | 4万円 |
合計で約265万円が想定されています。READYFORの手数料やリターン費を含め、目標金額は200万円に設定。
不足分はクラブが責任を持って負担するとのことですが、社会人として働きながら活動を続ける選手たちにとって、この費用は決して小さくありません。
だからこそ「みんなで全国へ」という合言葉のもと、クラウドファンディングに挑戦しているのです。
子どもたちに夢を届けたいという想い
ASC北海道の挑戦を調べていて一番心を打たれたのは、「子どもたちに夢を届けたい」という言葉でした。
私は子どもの頃、地元に強いスポーツクラブがあったわけではなく、全国を夢見る舞台も遠く感じていました。
だから、もし自分の街にこういうクラブがあったら、どれほど夢を持てただろうと考えてしまいます。
「苫小牧から全国へ」
「地域クラブからJリーグへ」
その姿を目の前で見せてもらえる子どもたちは、きっと心の奥に“挑戦する勇気”を刻むことになるでしょう。
スポーツはただ勝ち負けを競うものではなく、人の人生や価値観を動かす力を持っています。ASC北海道の活動は、その最たる例だと思いました。
苫小牧からJリーグへ──未来に向かう物語
今回の全国大会はゴールではありません。むしろJリーグへの道の始まりです。
プロクラブが誕生すれば、苫小牧は「港の街」から「サッカーの街」へと新しい顔を手に入れるでしょう。
地域経済や観光にも良い影響を与え、街そのものを盛り上げる可能性があります。
私は苫小牧を訪れたことがありますが、海の匂いがする港町の風景に、サッカーの情熱が重なる未来を想像すると、わくわくが止まりません。
もしかしたら数年後、Jリーグのスタジアムで「苫小牧から来ました!」と声援を送るサポーターの姿を目にするかもしれません。
そう考えると、今回のクラウドファンディングは単なる支援ではなく、未来の歴史を共につくる行為に近いのです。
まとめ:Road to Glory ~苫小牧からJリーグへ~
ASC北海道の挑戦に偶然出会った私は、すっかりこのクラブのファンになってしまいました。
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苫小牧市史上初の全国大会出場という快挙
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「スポーツでまとまり、発展する」という理念
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子どもたちに夢を届けたいという想い
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支援がそのまま選手の力になる仕組み
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未来のJクラブ誕生へ続くストーリー
これらすべてが重なり合って、「地域みんなで挑む物語」となっています。
クラブが掲げるキャッチコピーは、どれも心に響きます。
「Road to Glory ~苫小牧からJリーグへ~」
「地域みんなで挑む、苫小牧初の全国大会!」
「北海道代表・ASC北海道、夢を全国の舞台で!」
記事の冒頭で「偶然出会った」と書きましたが、今はむしろ「出会うべくして出会った」気がしています。
全国の舞台で戦う彼らの姿を、ぜひ一緒に応援してみませんか。
\ASC北海道を応援する/