『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』では麒麟(きりん)という魔法動物が登場します。
麒麟はこの映画において超重要キャラクターですが、最も注目すべき特徴として挙げられるのは”お辞儀”することです。
麒麟のお辞儀によって魔法界の運命が左右すると言っても過言ではありません。
また、麒麟は作中でグリンデルバルドによって殺されてしまいます。
今回は『ファンタスティック・ビースト』の麒麟がお辞儀する条件やグリンデルバルドによって殺された理由について解説していきます。
ファンタスティック・ビーストの麒麟がお辞儀する条件
ファンタビに出てくる麒麟が彼女(お犬)とそっくり。
体のフォルム、優しい目、うきうきと遊んでるところ。よく似てる。そっくり。 pic.twitter.com/4zuK8lYa9x— (@m_461lx) January 7, 2023
麒麟の能力や特徴などからお辞儀する条件について見ていきましょう。
麒麟は魂を見抜く力がある
麒麟の目には、魂を見通す力があります。
ニュートは麒麟についてこのような説明をしていました。
「キリンだよ。ジェイコブ。とても貴重でね。魔法界ではとても愛されている生き物だ。」
「魂を見抜く力がある。」
「いや、分かるんだ。善良で、美しい魂の持ち主がね。反対に残酷で邪悪な魂の持ち主も見抜くことができる。」
愛されている生き物ってのがほっこりしますね。
目の前にいる人間が、善良な魂なのか、邪悪な魂なのかが分かるのです。
このような特性があるため、魔法界では昔、指導者を選ぶときには、麒麟に選んでもらっていた歴史がありました。
純粋な心の持ち主の前ではお辞儀する
どうやって麒麟に指導者を選んでもらっていたのかといいますと、純粋な心の持ち主の前でお辞儀する特性を利用していました
以下、ラリーが言っていた内容です。
「お辞儀をするのよ。純粋な心の持ち主の前でだけ。ほとんどの人はダメね。完璧な善人になんてなれない。遠い昔はね、指導者を選ぶとき、キリンに決めてもらっていたの。」
麒麟は魂を見抜いてしまうので、どれだけ精巧なマニフェストを掲げても麒麟の前では関係ないってことですね。
麒麟は未来を見る能力もある
人間社会と近い存在だったといえる麒麟なので、魔法界ではこの魔法動物を知らない人はいないくらい有名です。
さらに麒麟は未来を見通す力もあるとのこと。
映画ではグリンデルバルドがキリンを殺した際、飛んだ血には未来が映っていました。
これは、麒麟が未来を見れるということを暗示している描写でしょう。
麒麟はなぜグリンデルバルドに殺されたのか?
ファンタビ3の麒麟ちゃんかわいいじゃないの pic.twitter.com/75RVTqVZIJ
— 紀伊国亭 むじな ムジラー (@mujina_kinokuni) May 11, 2022
グリンデルバルドによって麒麟は殺されてしまいます。
なぜ、グリンデルバルドは麒麟を殺したのでしょうか?
それは、麒麟によって指導者として選ばれないことを阻止するためです。
グリンデルバルド自身は正攻法でいくと間違いなく麒麟には選ばれないことが分かっていました。
数々の悪行をおこなってきたのを自覚していたのでしょう。
そこで、グリンデルバルドは麒麟を殺して、その亡骸を使って、自分の目の前でお辞儀させようとしたのです。
めちゃくちゃサイコパスな発想ですよね。。。
実際、麒麟が生き返るような描写がありましたが、これは本当に生き返っているわけではありません。
死体を意のままに操っている魔法をかけているのです。
魔法界では
『どんな呪文を用いても死者を呼び戻すことは出来ない』
というのうが摂理ですから、一度殺された麒麟は生き返ってないことが分かります。
麒麟の元ネタ・モデルは?
私のもとに来てくださった麒麟は、
ファンタスティックビーストのファンは、
気付いていると思うがあの麒麟だよ。
私のもとに麒麟が来たことは、
その意味もあるはずで、
それを伝えるための麒麟だった。
私の一族の御先祖様は麒麟に祝福される。
梟の神様は不死鳥のような存在かもしれない。 pic.twitter.com/ytOCNptoOt— ✨MIROKU✨ (@MIROKU__567__) January 2, 2024
麒麟の元ネタ・モデルは「十二国記」に出てくる麒麟だと思われます。
「十二国記」は中国の作品のように思われていますが、実は日本の小説家の作品で1992年に小野不由美さんによって発刊されました。
オリジナル異世界ファンタジー小説として一躍有名になり、アニメ化までされています。
「十二国記」に登場する麒麟は蓬山(ほうざん)という奇岩の山にある捨身木(しゃしんぼく)に卵果(らんか)と言う実になって生まれました。
はじめは人間の形をしていましたが、ある時期を迎えると麒麟に姿を変えることが可能となり、真の王を見出し選ぶ神聖なる霊獣とされています。
この点の特性はそのまんま『ファンタスティック・ビースト』に踏襲されていますね。
ちなみに国によって麒麟の性格や考えも異なります。
女性の王の中には麒麟を愛してしまった王もいたり、狂王だったりと、天意、天命、と定められてはいますが、麒麟が選ぶ王が必ずしも善良な人物であるとは限りません。
ともあれ、日本の作品が参考にされていたと考えると、日本人として嬉しくなりますね。
まとめ:ファンタスティック・ビーストの麒麟について
- 麒麟は純粋な心の持ち主の前でお辞儀する特性がある
- グリンデルバルドは自分が指導者になるために麒麟を殺して思いのままに操ろうとした
- 麒麟の元ネタ・モデルは十二国記の麒麟
以上、『ファンタスティック・ビースト』の麒麟について解説してきました。人間社会のために麒麟が利用されるなんてちょっとかわいそうな気もしますね。
社会のために役立っているので、せめて全力で愛してかわいがってあげてほしいですな。