クラウドファンディングを定期的にチェックするのが、いつの間にか習慣になっています。
新しいガジェットや便利そうな生活用品を眺めていると、「こんな発想があったのか」と思わされることが多く、単純に見ていて楽しいんですよね。
今回紹介するプロジェクトも、そんな何気ない巡回の中でたまたま見つけたものでした。
正直に言うと、最初はそこまで派手な印象はありませんでした。けれどページを読み進めるうちに、「これは意外と多くの人に関係ある話かもしれない」と感じるようになったんです。
テーマはコンセント周りの火災対策。
毎日使っているのに、ほとんど意識されることのない場所だからこそ、見落とされがちなリスクでもあります。
この記事では、クラウドファンディング好きの一ブロガーとして、このプロジェクトがなぜ気になったのか、どんな点に価値を感じたのかを、できるだけ生活目線でまとめてみたいと思います。
なぜ「コンセント周りの火災」は見過ごされやすいのか

火災と聞くと、多くの人が思い浮かべるのは、ストーブやタバコ、ガスコンロといった「火を使うもの」ではないでしょうか。
実際、ニュースや注意喚起でも、そうした原因が取り上げられることが多い印象です。
一方で、コンセントや電源タップが原因となる火災については、どこか他人事として受け止められがちです。
なぜかというと、私たちは毎日コンセントを使っているのに、そこに「危険」というイメージをほとんど持っていないからだと思います。
スマートフォンの充電、家電の電源、パソコンやデスク周りの配線。
コンセントは生活の一部になりすぎていて、改めて注意を向けることがほとんどありません。言い換えると、「意識しなくても使えてしまう存在」なんですよね。
しかし実際には、コンセント周りは熱が集中しやすい場所でもあります。
長時間の通電、電源タップの多用、ホコリの蓄積、経年劣化した配線など、条件が重なることで内部に熱がこもり、徐々に温度が上がっていくケースは珍しくありません。
怖いのは、この過程がとても静かに進む点です。
煙が出るわけでもなく、焦げ臭さがすぐに分かるわけでもない。気づいたときには発火していた、という話が後を絶たないのも納得できます。
特に現代の生活では、電源タップを使う場面が増えています。
延長コードに複数の機器をつなぎ、しかもそれを常時挿しっぱなしにしている。デスクの裏や家具の陰など、普段は目に入りにくい場所に置かれていることも多いでしょう。
オフィスや店舗になると、さらに状況は複雑になります。
誰がいつから使っているのか分からない配線、常時稼働している機器、管理が行き届きにくい電源周り。家庭以上に「見えないリスク」を抱えている環境も少なくありません。
それでも、コンセント周りの火災対策は後回しにされがちです。
理由はシンプルで、「何をすればいいのか分からない」から。防災対策というと大がかりなイメージが先に立ち、結局何もしないまま時間が過ぎてしまう。これは多くの人に共通する感覚だと思います。
今回のプロジェクトを見ていて印象に残ったのは、まさにこの“見過ごされがちなリスク”に正面から向き合っている点でした。
派手さはないけれど、生活の盲点に静かに手を伸ばしている。
そんな印象を受けたのが、HI STOPという製品です。

貼るだけでOK?HI STOPという防災シールの基本構造

HI STOPという名前を初めて見たとき、正直なところ「防災シールってどういうものだろう?」というのが率直な感想でした。
防災と聞くと、どうしても装置や機械、あるいは専門的な設備を想像してしまいます。シールと防災が結びつく感覚は、あまり馴染みがありませんでした。
プロジェクトページを読み進めていくと、HI STOPはいわゆる「火災を完全に防ぐ装置」ではなく、発火前の異常な加熱に反応し、被害の拡大を抑えるための防火補助製品という位置づけであることが分かってきます。
この立ち位置が、個人的にはとても現実的に感じました。
仕組みは驚くほどシンプルです。
HI STOPは、コンセントや電源タップ周辺で異常な高温状態(およそ130〜150℃)になると反応する素材を使ったシールです。
通常の使用状態では何も起きませんが、過熱が進んだときにだけ反応し、物理的に膨張します。
この「膨張する」という点がポイントで、シールが膨らむことで発熱部を覆い、燃焼が広がるのを抑える役割を果たします。
火を直接消すというよりも、「火が大きくならないようにする」「燃え広がる前段階で抑える」という考え方に近いものです。
注目したいのは、HI STOPが電気や電池、センサーなどを一切使っていない点です。
電源を必要としないため、設置後の管理や動作確認が不要で、故障の心配もほとんどありません。いわば、素材そのものがセンサーの役割を果たしているような仕組みです。
防災用品の中には、定期的な点検や交換が必要なものも多くあります。
その点、HI STOPは「貼ってしまえば、あとは意識しなくていい」という設計になっています。この割り切り方は、日常生活に組み込むうえでかなり重要だと感じました。
また、設置場所を選ばないのも特徴です。
コンセント本体だけでなく、電源タップ周辺など、熱がこもりやすい場所に貼ることを想定しています。どこか特別な場所に取り付けるのではなく、普段から使っている電源環境のすぐそばに置ける点が、現実的な防災対策として効いてくるのでしょう。
派手な機能や目に見える変化はありません。ですが、「何も起きない状態」を支えるために、裏側で静かに待機している。HI STOPは、そういう性格の製品だと感じました。
家の防災レベルを高める
「貼るだけ」が現実的な防災対策になる理由

防災対策という言葉には、どうしても「大がかり」「難しそう」「続かなそう」といったイメージがつきまといます。
非常袋を用意しようと思っても途中で止まってしまったり、設置型の防災機器を検討しているうちに後回しになったり。心当たりがある人も多いのではないでしょうか。
その原因のひとつは、防災対策の多くが“非日常”を前提にしている点にあると思います。
いざというときのために備えるものだからこそ、日常生活から少し距離があり、意識的に時間や手間を割かなければならない。結果として、「いつかやろう」で止まってしまうケースが多いのだと思います。
その点で、HI STOPの「貼るだけでOK」という設計は、かなり割り切っています。
準備するものは特にありません。説明書をじっくり読む必要もなく、工具や専門知識も不要。ただ、設置したい場所に貼る。それだけです。
この“作業としての軽さ”は、防災対策として見逃せないポイントです。
なぜなら、対策そのものが簡単であればあるほど、実際に行動に移されやすいからです。どんなに優れた製品でも、使われなければ意味がありません。
また、HI STOPは設置後に何かを意識し続ける必要がありません。
定期的なチェックやメンテナンス、電池交換といった作業がないため、貼ったこと自体を忘れてしまっても問題ない。これは一見すると不親切にも思えますが、「意識しなくていい」というのは日常生活に組み込むうえで大きなメリットです。
さらに、見た目の存在感が控えめなのも現実的です。
防災用品の中には、どうしても生活感が強く出てしまうものがあります。その結果、設置場所が限定されたり、目につく場所を避けられたりすることもあります。
HI STOPは、コンセント周りに貼っても目立ちにくく、生活空間の雰囲気を壊しません。
「防災のために何かを置いている」という主張がないからこそ、家庭でもオフィスでも導入しやすいと感じました。
個人的に印象に残ったのは、この製品が「完璧な防災」を目指していない点です。
すべてのリスクをゼロにするのではなく、何もしない状態と比べて、少しでも安全側に寄せる。
その現実的な考え方が、「貼るだけ」という形に表れているように思います。
防災は、気合いを入れた瞬間だけでなく、日常の延長線上で続いていくものです。
科学的根拠はある?4つの公的試験が示す安心感

防災関連の製品を見ていると、個人的にいつも気になるのが「それは本当に効果があるのか」という点です。
見た目やコンセプトが良くても、実際の性能が曖昧なままでは、安心して勧めることはできません。
HI STOPについて興味深かったのは、プロジェクトページの中で公的試験による検証結果がきちんと示されている点でした。
耐火性、耐有害ガス、耐候性など、複数の観点から性能が確認されていることが明記されています。
防災用品の中には、「もしものときに役立つかもしれない」といった、少し抽象的な表現にとどまるものも少なくありません。
もちろん、それ自体が悪いわけではないのですが、こと火災対策となると、やはり一定の裏付けが欲しくなります。
HI STOPの場合、
- 高温環境でどう反応するのか
- 膨張後にどのような状態になるのか
- 有害なガスが発生しないか
といった点が、試験によって確認されているのは大きな安心材料だと感じました。
特に印象的だったのは、「燃えにくさ」だけでなく、「有害ガスへの配慮」や「屋内外での使用を想定した耐候性」にまで触れられている点です。
これは単に一時的なデモンストレーション用の製品ではなく、実際の生活環境で使われることを前提に設計されている証拠だと思います。
また、こうした試験結果があることで、製品の役割が過剰に誇張されていない点も評価できます。
HI STOPは火災を完全に防ぐ魔法のアイテムではありません。
あくまで、発火前の異常な加熱に反応し、被害の拡大を抑えるための補助的な対策です。
その立ち位置を明確にしたうえで、できること・できないことを分けて説明しているのは、誠実な姿勢だと感じました。
防災という分野では、「安心感」を売りすぎないことも、実はとても大切なのだと思います。
数値や試験結果がすべてではありませんが、少なくとも「なんとなく良さそう」という印象だけで判断する必要はありません。
HI STOPの詳細を見る
家庭・オフィス・店舗まで、使い道が広い理由

HI STOPの特徴のひとつに、「使う場所をあまり選ばない」という点があります。
防災用品の中には、家庭向け・業務用と用途がはっきり分かれているものも多いですが、この製品はその境界がとても曖昧です。むしろ、どちらにも自然に当てはまる設計だと感じました。
まず家庭内を考えてみると、コンセントや電源タップが集中している場所はいくつも思い浮かびます。
- テレビ周り
- デスク周り
- キッチン家電の裏
- 寝室のベッド脇
いずれも「毎日使うのに、普段はあまり見ない場所」です。
ホコリが溜まりやすく、配線が複雑になりがちな場所でもあります。
こうした場所に防災対策を施そうとすると、意外とハードルが高いものです。
見た目が気になったり、設置が面倒だったりして、結局そのままになってしまう。
HI STOPは、その点で「目立たず設置できる」という強みがあります。
生活空間の雰囲気を大きく変えずに導入できるのは、家庭用防火対策としてかなり重要なポイントです。
次にオフィスや事務所を考えてみると、状況はさらに複雑になります。
パソコン、プリンター、サーバー機器、充電器など、常に電源が入っている機器が多く、しかも配線の管理が担当者任せになっているケースも少なくありません。
「誰がいつ設置したのか分からない電源タップ」が使われ続けていることも、珍しくないでしょう。
こうした環境では、火災リスクがゼロだと言い切るのは難しいのが現実です。
だからといって、大規模な設備工事を行うのも簡単ではありません。
HI STOPのように、貼るだけで導入できる対策は、現場の負担を増やさずにリスクを下げる選択肢として現実的だと感じました。
店舗や小規模な事業所でも同様です。
バックヤードやレジ周り、照明や冷蔵機器の裏側など、一般の目に触れない場所ほど、電源周りの管理が後回しになりがちです。
こうした場所にこそ、「設置したことを意識しなくていい防災対策」が向いているのではないでしょうか。
個人的に面白いと感じたのは、この製品が「誰が管理するか」をあまり問わない点です。
担当者が変わっても、使い続けられる。引き継ぎがなくても問題にならない。これは、家庭でも職場でも、長く使われる防災対策として意外と重要な条件だと思います。
HI STOPは、特定の人だけが意識して守る防災ではなく、「環境として置いておく防災」に近い存在です。
だからこそ、家庭からオフィス、店舗まで、使い道が自然に広がっていくのだと感じました。
HI STOPを手に入れる
韓国発プロダクトを日本向けに届ける運営チームについて

HI STOPのプロジェクトを読み進めていく中で、製品そのものと同じくらい印象に残ったのが、運営を担っているチームの立ち位置でした。
このプロジェクトを実行しているのは、株式会社KOKODAという企業です。
KOKODAは、韓国で生まれた技術やプロダクトを、日本市場向けに紹介・展開しているチームだそうです。
ただ単に海外製品を輸入して販売する、という形ではなく、日本の生活環境や価値観に合うように調整や企画を行っている点が特徴として挙げられています。
海外のクラウドファンディングや展示会を見ていると、日本ではまだ知られていないけれど、「これは確かに合理的だな」と思える製品に出会うことがあります。
HI STOPも、そうした流れの中で見つけられたプロダクトのひとつなのだと感じました。
特に興味深いのは、KOKODAが注目しているテーマが「日常の中で見過ごされがちな不便さやリスク」である点です。
派手な新機能や目新しさよりも、生活の中で当たり前になりすぎている部分に目を向ける。その視点が、この製品選定にもよく表れているように思います。
韓国メーカーと直接連携しながら、日本向けに仕様や伝え方を調整しているという点も、クラウドファンディングという手法と相性が良さそうです。
最初から大量生産・大量販売を目指すのではなく、「本当に必要と感じる人がどれくらいいるのか」を確かめながら展開していく。このプロセス自体が、製品の性格と合っているように感じました。
また、プロジェクトページ全体を通して、「万能な防災グッズ」として過剰に持ち上げていない点も印象的でした。
できることと、できないことを切り分けたうえで、生活の中にどう取り入れるかを提案している。
その姿勢からは、短期的な売上よりも、長く使われることを意識している雰囲気が伝わってきます。
海外の技術や製品を日本に紹介する際、どうしても「日本向けに分かりにくくなる」ケースは少なくありません。
その点、HI STOPのプロジェクトは、専門的になりすぎず、かといって曖昧にもならず、生活者目線で説明されている印象を受けました。
こうした背景を知ると、このプロジェクトが単発で終わるものではなく、今後も同じ視点で製品を紹介していくきっかけになるのだろうな、と自然に想像できます。

派手ではないけど、確実に意味があるプロジェクトだと感じた理由

ここまで見てきて、HI STOPは決して目を引くタイプのプロダクトではありません。
最新ガジェットのような分かりやすい驚きがあるわけでもなく、生活が劇的に変わるアイテムでもない。むしろ、その存在を意識しないまま使われることを前提にしています。
ただ、だからこそ意味があると感じました。
コンセント周りの火災対策というのは、多くの人にとって「分かってはいるけど、後回しにしがちなテーマ」です。
危険性を理解していても、具体的に何をすればいいのか分からなかったり、対策が面倒に感じたりして、結局何もしないまま日常が続いていく。その状態が一番多いのではないでしょうか。
HI STOPは、そうした現実をかなり冷静に受け止めたうえで設計されているように見えます。
完璧な防災を目指すのではなく、「何もしないよりは、確実に安全側に寄せる」。
貼るだけで設置でき、普段は意識する必要もない。その割り切り方が、この製品の価値だと思います。
また、防災対策というと、どうしても「意識が高い人のもの」というイメージが先行しがちです。
しかし実際には、意識の高さよりも、どれだけ日常に溶け込んでいるかの方が重要です。意識しなくても機能する対策のほうが、結果として多くの人を守ることにつながります。
クラウドファンディングという形で展開されている点も、このプロジェクトには合っていると感じました。
これは単なる予約販売ではなく、「こういう考え方の防災対策があってもいいよね」と共感した人が集まる場でもあります。派手さより実用性を重視する価値観を、少しずつ広げていく。その過程自体に意味があるのだと思います。
個人的には、「何も起きない状態を支えるためのプロダクト」という表現がしっくりきました。
防災用品は、使われないことが一番の成功です。HI STOPは、その成功を目指して、静かに役割を果たすタイプの製品だと感じます。
クラウドファンディングを眺めていると、どうしても目新しさや話題性に目が向きがちですが、今回のように「生活の盲点」を丁寧に埋めにいくプロジェクトに出会えると、少し得した気分になります。
派手ではありませんが、確実に意味がある。そんな印象が残るプロジェクトでした。
