ジブリの人気作品の「風の谷のナウシカ」には、キツネリスのテトという動物が登場します。
いつもナウシカの肩に乗っていてかわいらしいキャラクターですよね。
テトはキツネリスという動物で実際には存在していない架空の動物だったことをご存知だったでしょうか。
実際には存在していませんが、キツネリスにはモデルとなった動物がいます。
そこで今回はキツネリスのモデルとなった動物やテトの死因について、解説していきます。
風の谷のナウシカのキツネリスとは
キツネリスのテトについて
キツネリスとは、宮崎駿の作品である「風の谷のナウシカ」と「天空の城ラピュタ」に登場する架空の動物です。
見た目は、キツネにもリスにも似ています。
大きな耳としっぽ、大粒のエメラルドのように美しくつぶらな瞳が特徴的でとてもあいくるしいですよね。
大きさは、大人でも人の両手に抱えられるほどに小さく、食性は雑食性とのこと。
「風の谷のナウシカ」では、テトと言う名前のキツネリスが、主人公であるナウシカのパートナーとして登場します。
剣豪ユパが、羽蟲に攫われたキツネリスを人間の子供と勘違いして、助け出したのが、テトです。
そして、ユパが風の谷に帰ってきた時に、出迎えたナウシカは、ユパにテトを紹介されます。
しかし、キツネリスは本来人に懐かない動物であったため、ナウシカに対しても出会った当初は警戒をし、威嚇を続けていました。
ナウシカが手を近づけても指を噛まれてしまいます。でも、ナウシカは痛がる素振りを見せず、
「ほら、怖くない。」
とテトに優しく言葉をかけます。それで警戒心を解いたテトは、今度は噛んだナウシカの指を舐め始めました。
そうやって、ナウシカはテトと心を通わせるようになります。
ナウシカは人にも動物にも優しい心の綺麗な女の子であることが伝わってきますね。
そして、テトの定位置はナウシカの肩の上となったのです。テトは、苦難の多い旅を続けるナウシカにとって、かけがえのない存在となっていきました。
キツネリスのモデルは実在する動物:フェネック
キツネリスのモデルとなった動物は、正式には明かされていませんが、キツネリスには、実在モデルが存在するという説があります。
それは、フェネックという動物です。
おはようございます🌿
今日は夏日になるそうです🌞💦
熱中症にお気を付けください🙇♀️#フェネック #fennecfox #きつね pic.twitter.com/Am5IuZiLmu— Rabi_fennec (@Happykamikami) June 8, 2021
めちゃくちゃかわいい生き物ですよね!
フェネックは、哺乳綱食肉目イヌ科キツネ属に分類される食肉類です。別名はフェネックギツネとのこと。
体長は30~40cm、体高15~17cmと小さな体に15~30cmのふさふさした尻尾が特徴です。
犬やキツネに似た愛らしい見た目と柔らかな体毛の気持ちよさそうです。
フェネックの主な生息地は、下記の通り。
- 北アメリカの砂漠地帯
- サハラ砂漠
- ステップ地帯
特徴的な大きな耳は放熱のため、体毛は足裏にも生え熱い砂の上を歩くのに適しています。
フェネックは雑食性で、ネズミなどの小さな哺乳類や爬虫類、虫などを食べます。
また、果実や花、植物の茎や根といったものまで食料にします。
ペットとしても人気があり、大きな耳とうるんだ大きな瞳、くるくる変わる表情やつややかな体毛などが人気の秘訣となっています。
原作漫画におけるテトの死因
映画では描かれていませんが、原作の漫画では、テトは命を落としています。
風の谷のナウシカは漫画原作があり、映画公開後も連載されていました。
ナウシカは、巨神兵に「オーマ」という名前をつけて行動を共にしていたのですが、オーマの体からは生き物にとって有害な光が出ていて、じわじわと彼女とテトの体を蝕むことになっていきます。
ナウシカはなんとか生き残りましたが、体の小さいテトには毒がすぐに回ってしまい、衰弱死してしまいました。
最期の別れの場面、テトは喋ることは出来ませんが、ナウシカと心を通わせて亡くなっていきました。
その後、ナウシカはテトのために、地上に見つけた緑の樹々がある場所を見つけて墓を作りました。
原作漫画でのナウシカはひたすら孤独で厳しい旅を続けていますが、テトがそばにいたことは、ナウシカの心の支えになったことでしょう。
まとめ:風の谷のナウシカのキツネリスについて
- キツネリスは『風の谷のナウシカ』と『天空の城ラピュタ』に登場する架空の小動物
- キツネリスのモデルとなったと思われる動物はフェネック
- テトは原作では死亡していて毒による衰弱死が死因
「風の谷のナウシカ」のキツネリスとは、テトというとても可愛いキャラクターです。そして、キツネリスの実在モデルとなった動物は、フェネックだという説があります。
原作におけるテトの死因は、巨神兵オーマの有害な光による衰弱死でした。キツネリスのテトは、ナウシカにとって、とても大切な相棒だったがために、読者の中には涙した人も多かったのではないでしょうか。