ダンダダン邪視の元ネタ・モデルは?くねくねとの関係についても

『ダンダダン』には邪視というキャラが登場します。

邪視は作中では山の怪として登場した妖怪です。

全身が白くガリガリで、目が縦についておりブリーフ一丁の格好をしており、全身をくねらせて躍るかのような動きをするので、見ただけで気持ち悪くなりますね笑。

今回は『ダンダダン』の邪視の元ネタ・モデルやくねくねとの関係について掘り下げていきます。

シマリス社長
邪視の元ネタってなんだろう?

ダンダダン邪視の元ネタ・モデルは?


まず、邪視の元ネタ・モデルについて掘り下げていきたいと思います!

ダンダダンにおける「邪視」の正体について

邪視は、桃ちゃんの初恋の相手であるジジの家に現れた、ブリーフ姿の妖怪です。

特徴的な坊ちゃん刈りと縦に並んだ両目を持ち、当初は正体不明の怪異として描かれていました。

しかし、ジジの家の地下に棲み着いていたモンゴリアンデスワームと対峙した際に、ターボババアによってその正体が明らかになります。

 

ジジを守り、悲しい過去を見せるなど、一見すると味方のように見える行動を取っていた邪視ですが、実際は自らの命を奪った鬼頭一族を含む人間への復讐が目的でした。

ジジを守っていたのも、高い霊力と強靭な肉体を持つジジを、自らが取り憑く器にしようと考えていたからだと推測されます。

ジジの家での一件以降もジジに取り憑き続けており、水に触れることで邪視に、お湯に触れることでジジに戻る特異体質となりました。

邪視の元ネタ・モデルは2ちゃんねるから生まれた都市伝説?

邪視の元ネタは、インターネット掲示板「2ちゃんねる」に投稿された都市伝説と考えられます。

では、その都市伝説について簡単に解説します。


ある日、叔父に連れられて別荘に遊びに来ていた少年が「邪視」に遭遇しました。

少年は普段とは異なる別荘地の景色に夢中で、山の木々を見ていると何か動くものが目に入ります。

それは人のようでしたが、全身を揺らしてまるで踊っているように見えたのです。

 

少年は「これ以上見てはいけない」と感じましたが、好奇心に抗えず、その顔を見てしまいます。

白い肌に髪のない頭、手には鎌を持ち、真冬にもかかわらず真っ裸で踊っていました。

眉間に縦に並んだ目が一つあり、その目と目が合った瞬間、少年は「死にたい」という強烈な鬱の感情に襲われ、部屋の中を半狂乱で駆け回ります。

 

様子を見に来た叔父もその目を見てしまい、声にならないうめきを上げながら頭を抱え、涙を流しました。

正気を取り戻した叔父は、「邪視」について詳細を語ります。

叔父によると、邪視に睨まれると死にたくなり、邪視が興味を持つ限り追いかけてくるとのこと。

 

不浄なものを嫌う邪視を撃退するには、糞尿をぶちまけたり性器を見せつけるのが有効だそうです。

この都市伝説の邪視は、相手を死に追いやる能力や額の目、裸、くねくねとした踊りなど、多くの要素が「ダンダダン」に登場する邪視と共通しています。

ただし、なぜ踊っているのかは都市伝説では明かされていないため、「ダンダダン」で語られた悲しいエピソードは龍先生のオリジナルです。

 

アクロバティックサラサラの過去も同様に、元ネタの一部を感情に訴えるエピソードに変えるのが非常に巧みです。

また、興味を持った相手を追い回す点も「ダンダダン」と共通しています。

「ダンダダン」の邪視は霊力が高く、強靭な肉体を持つジジを執拗に狙い、最終的にはジジの肉体を乗っ取ることに成功しました。

邪視の初登場はコミックス第4巻です。

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民間伝承における邪視について 

また、都市伝説のほかに「民間伝承」としての邪視も存在します。

もともとヨーロッパなどの外国から伝わった言葉で、「イーヴィルアイ」とも呼ばれていました。

「邪視」という名称は、日本に伝わった際に作られたものです。

 

「民間伝承」というと難しく感じるかもしれませんが、ジンクスや迷信の一種と言い換えるとわかりやすいでしょう。

「恨みを込めた目で相手を睨むと不幸を招く」と信じられていたのです。

この迷信が拡大解釈され、やがて見た相手を呪う魔眼やその能力そのものを指すようになりました。

 

外国では、魔女が持つ能力の一つとも言われています。

呪いの内容は幻を見せたり、相手の感情を操作したり、さらには相手の命を奪うものまで様々です。

こうした違いは地域や伝承の内容によるものです。

 

一説によると、これらの邪視の能力は「妬み」などの負の感情が原動力とされています。

「ダンダダン」に登場した邪視も「妬み」ではありませんが、鬼頭一族への強い憎しみを抱いています。

負の感情から生まれた悲しい能力という点では共通しているかもしれません。

つまり、「ダンダダン」の邪視は、都市伝説と民間伝承の邪視、両方の設定をかけ合わせた妖怪だと言えるでしょう。

くねくねとはどんな関係?

似たような都市伝説として「くねくね」があります。

「くねくね」も、邪視と同じく2ちゃんねるに投稿された怪異で、その姿を見た者は気が狂ってしまうと言われています。

見た人が皆おかしくなるため、「くねくね」の詳しい外見はわかっていません。

 

精神を病む点は同じですが、「くねくね」を見た人は最終的に自身も「くねくね」になると言われています。

相手を自殺に追い込む邪視とは結末が異なります。

しかし、全身が白く、常に体をくねらせている、見た者を不幸にする、といった多くの要素は邪視と共通しています。また、「ダンダダン」のジジも「邪視」の目を見たことが原因で「邪視」になったと考えられます。

これらの点から、「くねくね」の要素が少なからず含まれている可能性もあるかもしれませんね。

シマリス社長
邪視ってそんなに有名な怪異だったんだ!いろんな説があるんだね!

邪視の強さ・能力について

邪視は、超人的な身体能力を活かした肉弾戦を得意としています。

殴る蹴るだけでなく、作中では呪いの力をボール状にして蹴り飛ばす戦法も披露しました。

「器」となったジジの特技がサッカーであることから、邪視の身体能力や戦法は「器」の能力に影響されるのではないかと考えられます。

 

「邪視」という名前の通り、目が合った相手を狂わせ、自殺に追い込む能力を持っています。

さらに、「家」の形をした結界のようなものを発現させ、相手を閉じ込めたり、攻撃を防いだりといった多様な使い方を見せました。

単純な戦闘力だけで言えば、ターボババア状態のオカルンでも対抗できないほどの速度とパワーを持っています。

シマリス社長
パワー系の戦い方をするんだね!

邪視の過去が悲しすぎる?

邪視はもともと人間だったのですが、人間だった過去の話は悲しいものでした。

人間時代の邪視は、幼いながらも供物として幽閉されていたのです。

同年代の友達と遊ぶこともできず、唯一の楽しみは鉄格子越しに見える子どもたちの真似をして踊ること、そしてその子どもたちと一緒に遊ぶ夢をみることでした。

 

しかし、その夢が叶うことなく、火山の噴火を鎮める生贄として命を奪われます。

妖怪として蘇った邪視は、自らを生贄にした鬼頭一族の悪行が今なお続いており、罪のない家族が犠牲になっていることを知ります。

激しい怒りに駆られた邪視は、自分と同じように生贄にされた男の子と融合し、現在の姿になったのです。

シマリス社長
こんなに悲惨な人生を送ってきたんだね…

まとめ:ダンダダンの邪視の元ネタ・モデルについて

  • 元ネタ・モデルは民間伝承もしくは2ちゃんねるの可能性が高い
  • 邪視はパワー系の戦い方をする
  • 人間時代の過去は幼い時からずっと幽閉されていた悲しい過去があった

以上、『ダンダダン』の邪視について掘り下げてきました。見た目が気持ち悪い妖怪ですが、知れば知るほど肩入れしたくなるキャラですね。

シマリス社長
妖怪の事情を知ると簡単に毛嫌いできなくなっちゃうな~

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