山田浅ェ門（アサエモン）の試一刀流の一位という最強らしき肩書で登場した衛善。登場したキャラクターの中で位が一番低いのが十二位で、主人公・画眉丸（がびまる）と共に行動していく佐切（さぎり）は十二位でした。登場した中には位がないキャラクターもいました。その中で最高位の衛善はどんな活躍をしてくれるのかワクワクして待っていました。ところが、そんな気持ちとは裏腹に１巻の第４話にして、全く活躍のないまま、陸郎太（ろくろうた・別名 大巨人（だいだらぼっち））の張り手の一撃で亡くなってしまったため、弱かったのでは？との読者が疑いの気持ちを持ってしまいました。
地獄楽｜衛善が弱いと言われている理由
なにより、第四話という早い時期に、全く見せ場もなく退場してしまったからだと思います。 結局、１番強いのは誰かと言うと、後に４巻で出てくる二位の殊現（しゅげん）です。兄弟子で三位の十禾（じっか）が語っていました。そして、四位の士遠（しおん）。この３人がストーリーでキーになる『タオ』と呼ばべる不思議なチカラを最初から認識 していませんでしたが、使えていました。
殊現（しゅげん）はタオの使える性質をすべて使えるというものです。タオには火・水・木・金・土の５種類あり、使える性質は１人１つなので、とんでもないチートぶりです。十禾（じっか）は次に来ることの良し・悪しを感じられる未来予知に近いもので悪しを避けていけば相手の攻撃が当たらないのですごい能力です。士遠（しおん）は目が見えないため固有の波を感じることが出来、それがタオと通じるものがあり、攻撃を予見できたりもします。
陸郎太（ろくろうた）も無意識にタオを使えていたのに対し、衛善は多分使えていなかったので一撃でやられてしまったのだと思います。
地獄楽｜衛善が死亡したシーンは何巻何話？死因についても
衛善が死亡してしまったのは、単行本１巻の第４話です。死因はお腹を空かせて、バーサーカー（狂戦士）状態？になった、陸郎太（ろくろうた）の張り手です。張り手と言われると中パンチくらいの威力に思えますが、主人公の画眉丸（がびまる）も防御不可で触れれば即死という感想でした。
結局、陸郎太（ろくろうた）は画眉丸（がびまる）と佐切（さぎり）の二人が協力して倒しました。巨大な陸郎太（ろくろうた）の首を切りたいが、刀が届かないので画眉丸（がびまる）が忍法で周囲に日をつけ、うなだれた首を佐切（さぎり）が切る流れで 勝ちました。首切りを普段から行っている山田浅ェ門（アサエモン）ですから、衛善も同じ段取りを出来ていれば、首を落とせていたかもしれません。
地獄楽｜衛善の生存説について考察
同じく１巻で民谷 巌鉄斎（たみや がんてつさい）と付知（ふち）が門神という番犬が側に現れたときに、蠱毒の壺が踏み潰される表現がされ、ここで亡くなったと思いましたが、あとで何ごともなく出てきます。しかし、衛善は比喩的な表現で死亡を知らされるのではなく、陸郎太（ろくろうた）の張り手で吹き飛ばされ、上半身が潰れるコマがありました。
そして、十禾（じっか）が担当していた罪人が亡くなり、島から戻ってきたあとに、後発組として再度、殊現（しゅげん）を中心として島に上陸します。その時もまだ、衛善の亡骸は木の側に下半身のみある状態で残されていて、それを殊現（しゅげん）が発見し、罪人たちへの憎悪を募らせていました。衛善が死亡した島は、ハンターハンターの暗黒大陸のような場所で、不思議なチカラで蘇ることを妄想していましたが、最終巻まで復活することはなかったです。
まとめ 管理職に必要な能力はいろいろ掛合わさったもの
山田家の位は純粋な技能だけで決まるワケではなく、次期当主の適正としての格付けになるそうです。女性なら冷遇されるため、陸郎太（ろくろうた）の首を切る実力があった佐切（さぎり）は十二位でしたし、五位の仙太（せんた）は基本、剣技には興味が無く、絵を描いたりすることが趣味な人物ですが、勤勉で博学おためか五位でした。恐らく衛善は腕はトップ３に入らないですけど、指導者としての立場も併せて複合的に考えると一位なのでしょう。
付け加えると、単行本のミニページ『盗賊・亜佐 桐馬潜入記～其の四～』で山田家の相関図を作成しており、殊現が衛善を尊敬し、山田家の年長者の三人（他に十禾（じっか）・士遠（しおん））に入っていたり、５巻の過去の読み切りページ『紙のジャンプ＋（赤）2018年』にて、陸太郎が最も危険と判断した上で、衛善が自分で担当するというリーダーらしい振る舞いをし、跡取り候補ナンバーワンになる要素はたくさんありました。
確かに私が次期当主を決めるなら、殊現（しゅげん）は真面目で正義感が強いのはいいですが、まだ若く、罪人の親族は子供まで殺してしまうなど、頭が硬く、直情的なところが気になります。十禾（じっか）は腕は立ち、臨機応変な対応が取れそうですが、すぐに怠け、欲望に素直な傾向があり、当主には向かなそうです。本人は当主になって怠けたかったみたいですが士遠（しおん）は冷静で判断力があり、人柄も素晴らしい。選ぶなら衛善か士遠（しおん）です。
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