辻村深月氏による小説『かがみの孤城』は、いじめや不登校をテーマにしている作品です。
何人かの不登校の子どもたちが登場してくるのですが、その中にはフウカという少女もいました。
フウカ中学二年生でピアノ演奏が特技です。
孤城の個室ではよくピアノを弾いて演奏していたのですが、フウカは幼少期から生活のほとんど全てをピアノにささげてきました。
そんなフウカですが、一体なぜ不登校になってしまったのでしょうか?
ピアノが弾けるなんて、他の生徒から人気が出そうな感じがしますけど…。
今回は『かがみの孤城』のフウカが不登校になった理由や物語のその後、ピアノで弾いてた曲について調査&解説をしていきたいと思います。
かがみの孤城フウカが不登校になった理由とは?
かがみの孤城見てきた
フウカちゃんをメインとしたスピンオフはないの? pic.twitter.com/flTjmpAkaX— あとら (@atora5656) December 23, 2022
まず、フウカが不登校になった理由ですが、学校内での仲間外れが原因でした。
フウカは特段、性格が悪いわけではないのですが、なぜ、仲間はずれにされてしまったのでしょうか。
それは、ピアノと母親が原因となっていました。
幼少期からフウカはピアノ教室に通い始め、神童と言われるほど、ピアノの才能があることが分かります。
ピアノ教室の先生から才能を見込まれた日からはピアノが中心の生活になっていきました。
フウカの母親も将来を期待して、以下のように過干渉気味の対応をとるようになります。
- 小学生の時は怪我をさせないために体育の授業を受けさせなかった
- 学校を休ませて京都までピアノのレッスンを受けさせていた
- 中学生の時は部活に入らせなかった
ここまでくると、モンスターマザーですね。
子どもの大切な青春を奪うような母親だと思います
そのせいで、フウカは学校の同級生からは嫌味を言われるようになりました。
中学生の時には部活をしなく、教室では浮いた存在になってしまったため、友達もできなかったのです。
当然、そんな状態ですから学校に行くのは嫌になりますよね。
フウカが不当になってしまったのは、母親の対応が間違っていたからと言わざるを得ません。
個人的には体育や部活で体を動かすことで新たな発想が生まれたりもすると思うので、才能を覚醒させるためにもやらせたほうがいいと思いましたけどね。
フウカのその後について
3 かがみの孤城からフウカとウレシノ
ウレシノくんほんと序盤次々に好きな子が変わるんだけど、フウカにとってはそれもすごいことだったんだなみたいなそんな感じがですね大変良きです。あとほんとに最後の方のやりとりが、ちゅき。変わっててもええねん。 pic.twitter.com/foBHMONagi
— utsugi@お仕事受付中🐈 (@utsugisora) October 28, 2019
『かがみの孤城』の映画内ではフウカのその後について描かれていません。
原作小説のほうでもフウカのその後は描かれることはありませんでした。
しかし、フウカの孤城での過ごし方や過去のエピソードを見て、以下のように考察します。
フウカはピアノの才能があるので、ピアノを使った道へと進んでいるのは間違いないでしょう。
「ピアノ=不登校の理由」と考えそうになりますが、実際にはそうではなく、本当の理由は母親の過干渉が原因です。
作中では、ピアノという存在から解き放たれる片鱗が描写されていましたが、ピアノそのものを意味しているのではなく、あくまでピアノは象徴として描かれています。
母親の過干渉をピアノという形で表現しているにしかすぎません。
孤城で過ごしたことで、フウカの中にあったわだかまりが解けて、歪んだピアノへの認識が正されたと考えられます。
本来の楽しいピアノに戻って、大人になってもピアノ演奏を続けているでしょう。
フウカがピアノで弾いてた曲は?
神保様質問があります🙋かがみ🪞の孤城の、このフウカのシーンで『楽譜』が映っているのですが‥短い演奏で、ん?と分かりません。多分、ドビュッシーのアラベスク第一番ではないか?と想像しておるのですが、正しい曲名は何でしょうか❓ 🎼楽譜読めないので‥恥を忍んでお尋ね致します🙏 pic.twitter.com/6VzkmJluzV
— あそぶ漫研 (@asobu_pex_masa) August 10, 2023
『かがみの孤城』でフウカが弾いてた曲が気になったので調べてみました。
音階は、
シーミソシミシーミソシミ シミド♯ミレミド♯
のようです。
この曲名は『エチュード10-4』とのことでした。
Youtubeで調べたらありましたので、この曲を弾いている方がいましたので載せておきますね。
聞いてみると、テンポが早いのでなんだか急かされてるような気分になりますね。
焦燥感を駆り立てるような雰囲気があります。
この曲を弾いていたフウカも何かに焦っているのを表現したかったのではないでしょうか。
まとめ:かがみの孤城のフウカが不登校の理由
不登校になった理由の主な原因は母親の過干渉
その後のフウカは描かれていないが、ピアノを使った道に行ってる可能性が高い
フウカが弾いてた曲は『エチュード10-4』
以上、『かがみの孤城』のフウカが不登校になった理由などについて解説してきました。
フウカのように才能がある人は羨ましいですね。