スタジオジブリ長編アニメーション「もののけ姫」。
もののけ姫の噂のひとつで、サンとアシタカがやっていたのではないかというものがあります。
この作品にそのような噂を匂わせる描写があるのでしょうか。
監督である宮崎駿氏の見解を含め、ここではその噂について紹介していきます。
もののけ姫ではアシタカとサンはやったのか?
上記の噂についてですが、作中にはそのような噂となる直接的な描写はされていないため、あくまでも推測の域を出ない話になります。
岩屋の中のシーン
やった場所ですが、サンとアシタカが一緒にいた描写は意外と少なく、考えられるのは、サンの家の岩屋です。
怪我をしたアシタカが目を覚まし、モロと会話したあの場所です。
シシ神に傷を癒してもらった後、アシタカはあそこで数日の期間を過ごしています。
それはモロの君とアシタカの会話で明らかになっている事です。
サンとアシタカがやったとすればその数日の間になります。残りの2人が一緒にいるシーンは鬼気迫ったシーンのため、2人きりでという余裕は無かったと思われます。
アシタカとサンがやった根拠は?
しかし、あの岩屋の中では、アシタカとサンは2人きりでした。
そしてサンはアシタカの横で、普通の女の子としては無防備な状態といって良い格好をしていました。
山犬に育てられたため、その辺は緩いのではないかと思われますが、アシタカがサンをタタラ場から連れ出した際に、「そなたは美しい」と発言し、サンが動揺する態度を示しています。
その事から、山犬に育てられたとはいえ、サンにも異性に対する意識があったと思われます。
アシタカとサンに関する宮崎駿監督の証言
宮崎駿と鈴木敏夫のやりとり
もののけ姫のプロデューサーであった鈴木敏夫氏は、サンとアシタカのこの岩屋のコンテを見て、宮崎駿氏にサンとアシタカがやったはずだと確認したそうです。
宮崎駿氏は、鈴木敏夫氏に作品について何かを聞かれた時には「いや違う」とか、「そうです」というふうに、絶対に何かしらの答えを提示していたそうです。
しかしこの件に限っては、宮崎駿氏は一切答えようとしてくれなかったようです。
これは何かあると思った鈴木敏夫は何度も問い詰め、その結果、宮崎駿氏は
「そんなの、わざわざ描かなくてもわかりきってるじゃないですか」
と答えたそうです。つまりそういう事ですね。
宮崎駿は直接的なセリフは入れないが描写で表現する傾向がある
宮崎駿氏がもののけ姫を作る際に「必要なことは全て描くけども、わかるようには描かない」という方法を取ったそうです。
ひとつひとつの描写に何かしらの意味があると思うとまた作品の見方も変わってきますね。
しかし、このシーンを見て、その考えに至る人がいったい何人いるでしょうか。
実際にそのシーンを見て、私はその考えに至りませんでした。
私自身、まだまだ宮崎駿氏の世界を理解しきれていないようです。
アシタカとサンのその後
アシタカとサンのその後ですが、ラストシーンで、サンはアシタカが好きだと発言しています。
それに対するアシタカの反応は満更でもない反応をしています。
この事から、これからの2人は確かな関係になったかと思います。
モロの君とアシタカの会話で、「お前にサンが救えるか」という問いに対して、アシタカは「共に生きることは出来る」と答えていました。
その答えの通り、アシタカはサンと共に生きる道を選んだと言えるでしょう。
ここのシーンでアシタカはヤックルに乗って会いに行くとも告げています。
有言実行するなんてアシタカは出来る男ですね。
モロの君もあの世で安心するのではないでしょうか。
ここまでアシタカとサンのその後について、個人的に推測してきましたが、実はスタジオジブリからも公表がされています。
それは、アシタカがサンに求婚をしてサンが受け入れていたというものです。
その後に行われたプロポーズの様子は、スタジオジブリから発売された絵コンテ集に収められています。
さらに宮崎駿氏も2人のその後の関係について言及しており、「2人はその後、しょっちゅう会ってる」とコメントするほどです。
まとめ:アシタカとサン
- アシタカはサンに対して好意を抱いていた
- 宮崎駿監督の証言から二人はやっていた可能性が高い
- その後も二人はしょっちゅう会ってる
もののけ姫のその後はハッピーエンドという事は、スタジオジブリからの公表の通りで間違いなさそうですね。
結婚したその後は、2人の子孫が残されていったと思われます。
アシタカがしょっちゅう会いに行ってることから推測すると、2人はいつも岩屋でやっているのではないでしょうか。
初夜と同じところでその後も愛を育むというのも素敵な話ですね。