ジブリ作品の中でも、とくに根強い人気を誇る『風の谷のナウシカ』。
この作品の中には、 誰もが記憶に残る謎に包まれたシーンが存在するのですが、赤い服の女の子ってどんな人物なの?と疑問に感じる人も少なくありません。
赤い服を着た女の子の名前は「ラステル」と言います。
今回は赤い服の女の子ラステルとはどんな人物?服の中には何があったのかなどにについて紹介していきます。
ナウシカに登場する赤い服の女の子ラステルとはどんな人物?
ラステルはナウシカと同じく16歳。声は冨永みーなさん。ナウシカは途中で応急処置を断念しますが、それは墜落の衝撃でラステルの胸が潰れていたため。 #風の谷のナウシカ pic.twitter.com/gEsipp7BZC
— キャッスル (@castle_gtm) January 13, 2017
ラステルとは、ペジテという国の王女でアスベルの妹です。トルキア軍に捕まり、捕虜となっていました。
ペジテからトルキアヘ荷物を運ぶ途中で飛行船が、風の谷に墜落したところ、燃えさかる飛行船の中からナウシカによって発見されたのです。
アスベルといい、ラステルといい、ペジテの人間はナウシカに恩をもらってばかりですね!
ナウシカはラステルを助けようとして、ラステルの胸元を開けようとするのですが、途中でやめ、そっと胸をしまいます・・
なぜ胸元をそっと閉じたのかは後述しますね。
すでに、ひん死の状態だったラステルはか細い声で「荷物を燃やして」とナウシカに頼みます。
荷物の中身とは(巨神兵)のこと(火の七日間で世界を滅ぼしたという人工兵器です)。
これは国家機密で、王女であったラステルは巨神兵の隠し場所などを知っていたため有力な情報を引き出すために、トルキア軍の捕虜になっていたのだと思われます。
巨神兵の復活は、自国の滅亡であり市民の命が、危険にさらされるそれを恐れたラステルは、自分の命もかえりみず「荷物を燃やして」とナウシカに託したのでしょう。
心優しい人物だったのだと、この言葉のやりとりだけで伝わってきます。
ナウシカ|ラステルの死因は?服の中にあったものは?
ラステルはナウシカと同じく16歳。声は冨永みーなさん。ナウシカは途中で応急処置を断念しますが、それは墜落の衝撃でラステルの胸が潰れていたため。 #風の谷のナウシカ pic.twitter.com/gEsipp7BZC
— キャッスル@ジブリフリーク (@castle_gtm) January 13, 2017
ラステルの胸元を、開けようとした時、ナウシカは、顔をゆがめ・・切ない表情をし、そっと胸をしまいます。
この時ナウシカは、服の中に何を見たのか・・
服の中は映らないので、ここからは見ている方々の想像になるのですが・・
考えられることは4つあり、
- 拷問の傷があった
- 奴隷の焼印があった
- 墜落の衝撃で、無残な状態になっていた
- 腐海の毒に侵食されていた
などが考えられます。
捕虜となっていたラステルは、有力な情報を引き出すために拷問を受けていた可能性は高いですよね。
奴隷の焼印が、あったのも大いに考えられます。
腐海の毒にやられていてもすぐに死に至ることはありません。
徐々に侵食されていき、最後は力尽きてしまう時間が、かかります。
宮崎駿監督は、ラステルの死因は「墜落の衝撃で、鉄骨で胸が押しつぶされたことが原因だ」とのべているのですがそれでは、胸元の服を大きく広げなければわからないのでは?と考えたりもしますよね・・
ジブリ作品は見ている方々の、想像力を膨らませる作品づくりが多いですよね。
いわゆる【ご想像にお任せします】です。
でも、これによって見終わった後もずっと答えを探し求めるので記憶に残り続けることになるのです。
また、ジブリは小さなお子さまも見るので衝撃的なシーンは避けようとジブリ側の優しさなのでしょう。
新しい情報が入ってきました。
後日談で宮崎駿さんがこの胸元を閉じるシーンに関する話をしていたのですが、
「ラステルは鉄骨で胸が押しつぶされていた」
と述べていたとのこと。
このことから、ナウシカがラステルの胸元を閉じたのは、見ただけで分かるほど助からないような状況だったからというのが理由として考えられますね。
胸がひしゃげていたのかもしれませんし、見るに堪えない無残な状態だったのかもしれません。
ナウシカとラステルが似ている理由を考察
このときナウシカはラステルの胸が潰れているのを見て諦めます。
宮崎監督はこう解説しています「あれはねえ、鉄骨で胸が押しつぶされていたんですよ。ただそれならもっと大量の血を描かねばいけないと承知していたけれど、それだと絵的に残酷すぎるので血の色を省略したので分かりにくくなったけど」 pic.twitter.com/DBKvZeide7— ジブリのせかい【非公式ファンサイト】 (@ghibli_world) December 25, 2020
ナウシカとラステルは見た目がとてもソックリで、まるで双子です。
なぜ似ているのか・・
宮崎作品の登場人物は、顔が似ている役が多いです。
ドーラと湯婆婆は ほぼ一緒ですよね
宮崎作品は、その役の性格を表に前面に押し出すように描かれていると思います。
ナウシカとラステルは どちらも王族の姫で国を守りたい・・民を守りたい・・という思いがとても強いです。
ですから、自分の命はいいから荷物(巨神兵)を燃やしてほしいというラステルの思いが、ナウシカに伝わったのでしょう。
思いやり・優しさ・正義感・純粋さ・愛情の深さなどの共通点があります。
子供の頃の育っきた環境、生い立ちも同じではないでしょうか。
それらを考慮して、役を描いた時に自然と双子のように作られたのではないかと思われます。
まとめ:ナウシカがラステルの服を閉じた理由
- ラステルはペジテ帝国の王子、アスベルの妹
- ナウシカがラステルの服を閉じたのは、胸が鉄骨で押しつぶされていて悲惨な状態だったから
- ラステルがナウシカと顔が似ているのは、共通点が多いことを表現したかったから
ナウシカに登場するラステルとは、どんな人物なのか?服の中には何があったのかについて、紹介してきました。
ラステルのセリフからは、ラステルの優しい人物像が伝わってきますね。