週刊少年ジャンプにて1990年から1996年にかけて全276話にわたり連載されバスケ漫画の金字塔として人気を博したスラムダンクですが、1番の盛り上がりを見せた山王戦を最後に、インターハイの真っ只中で連載終了となります。
連載終了から10年以上の時を経て2022年12月3日「THE FIRST SLAM DUNK」として映画の公開が決定。
今回はそんな中でも神奈川県の王者として物語の中でも重要なポジションにいた海南大附属高校について深掘りをしていきます。
スラムダンク|海南メンバーと全国2位の強さの秘訣とは?
💜海南VS陵南💙 pic.twitter.com/LokV6v25FG
— あさ (@mischievous0826) July 30, 2022
主な選手
牧紳一 (184cm 79kg)
海南のキャプテンであり、神奈川No.1プレーヤーと言われ、「帝王」の異名を持ちます。
PGとしてのスピードとパスセンスを持ちながら、強豪校のセンタープレーヤーを抑え込むほどのフィジカルを持ちます。
カットインからバスケットカウントをもらっての3点プレーを得意とします。廃校舎の黒板に描かれた、インターハイの10日後では、サーフィンをする姿が描かれており、ディフェンスとぶつかり合いながらシュートを決め切るフィジカルとボディバランスの原点はここにあるのかもしれません。
また、色黒のキャラクターとしても描かれており、海南の強さを探りにきた記者がサーフィンする姿を見て「黒さの秘密はつかんだわね」とコメントされており、牧の黒さの一因となっているようです。
清田信長(178cm 65kg)
自称ナンバーワンルーキーの目立ちたがり屋です。
身長178cmと小柄ですがダンクシュートを決めることもできる抜群の身体能力の持ち主です。
陵南戦では身長2mを越える魚住の上からダンクシュートを決めており、その身体能力の高さを物語っています。
同学年のスーパールーキーとして流川をライバル視していますが、ダンクシュート以外の描写が少なく、全体的なスキルとしては流川に軍配が上がるのではないかと思います。
神宗一郎(189cm 71kg)
神奈川の得点王かつベスト5に選出された3ポイントシューターです。
海南入学時はセンター志望でしたが、体格に恵まれずシューターに転向しました。
1日500本のシュートを繰り返し屈指の3ポイントシューターとなった努力家です。
湘北バスケ部マネージャーの彩子からは「あまりのなめらかさに鳥肌がたったわ」と言われるほど美しいフォームから正確無比なシュートを放ちます。また作中では一本もシュートを外していないことでも有名です。
高砂一馬(191cm 80kg)
技巧派のセンターです。
神奈川の他のセンターである赤木や魚住に比べると体格的には少し劣りますが、陵南戦では魚住を4ファールに追い込みました。
また湘北戦では桜木ののことを
「あいつを素人とは考えない。赤木級のプレイヤーのつもりであたる」
と発言していて、いち早く桜木のポテンシャルを見抜く洞察力と、驕らない性格の持ち主です。
また、同じく朱北線の中では後半の重要な場面で桜木のリバウンドを抑えるという活躍を見せています。
また赤木に寄せられた風貌によって桜木からのパスを誘発させるというシーンも描かれました。
武蔵正(184cm 75kg)
海南のスタメンの中では地味な選手です。作中でも湘北戦でドフリーの状況のシュートを外すという残念なシーンが一番印象的なシーンとなっています。
ただし、ディフェンスといては活躍しており、三井をしっかり押さえこんでいます。
宮益義範(160cm 40kg)
3ポイントシュートを得意とするシックスマンです。
160cmとかなり小柄ですが、高頭監督からも「シュートだけならお前(神)を除けばうちのNo.1だなあ、あいつは」といわれており、シュート力に関しては高い信頼を寄せられていることが分かります。実際に湘北戦で登場し3ポイントシュートを決めています。
全国2位の強さの秘訣とは?
海南は監督の発言にもあるとおり、飛びぬけた天才はおらず、オーソドックスなバランス型のチームといえます。
天才はいないといっても牧や神といった非凡な能力を持った選手はおり、内からも外からも責められるチームです。
特に神のシュートレンジの長さから相手チームはディフェンスが外に広がりがちになります。
そこに牧がドライブで切り込みバスケットカウントを決める、または神へのパスで3ポイントを決めるというのが得意パターンです。
一見単純なプレーに見えますが全国でもトップクラスの2人がやるこのコンビネーションプレーの破壊力ははかり知れません。
また牧の優れたフィジカルにより、バスケットカウントでの3点プレーが可能なため、海南は中からも外からも3点プレーができるということになります。
少しの差に見えますがその積み重ねが試合終了時には大きな差となります。
また高砂という技巧に優れたセンターが縁の下の力持ちとしてリバウンドや牧とのコンビネーションで活躍し、より一層相手チームを苦しめます。
スラムダンク|海南のモデルとなった高校は?
辻堂に移動して、王者海南のモデルになったと言われる、湘南工科大附属高校を見てきました!
現実世界でも、現役の高校生さんが全日本ライフセービング選手権大会で史上最年少優勝をしたり、スポーツもかなり強いようです🏆✨ pic.twitter.com/NQLgOZYoR0— Blue Leopard (レオ)🐆🏳️🌈🇯🇵@芸術テロリスト🎨 (@BlueLeopard1017) May 4, 2022
本作に登場する海南大附属高校のモデルとなった高校は神奈川県に位置する湘南工科大附属高校と言われています。
作者の井上先生が「海南のモデルは湘南工科」とおっしゃったようなので、かなり信憑性の高い情報といえますね。
また、高藤監督といえば扇子のイメージを持たれている方もいるかと思いますが、湘南工科大附属高校の昔の校長先生がいつも扇子を持っていたことに由来しているようです。
湘南工科大附属高校は、神奈川の高校の中でも部活動が活発な学校として知られており、卒業生の中にはオリンピック選手もいます。
水泳の中村礼子選手、立石諒選手などが挙げられます。
スラムダンク|海南戦は何巻何話?見どころについても
SD
ハーフタイム中の海南ベンチ pic.twitter.com/KP4NG0drMK— おおもり那々 (@Omori_nana_niji) August 5, 2022
漫画では12巻から15巻、アニメでは第50話から62話となっています。
赤木の途中退場に始まり、桜木の成長、流川の大爆発による猛追撃等、見どころ満載の内容となっています。
本作の象徴とも言える桜木のあのプレーが飛び出したのもこの海南戦です。なんといってもラストプレーは衝撃の結末です。ぜひご覧になってください。
まとめ:海南の強さの秘訣を徹底調査とモデルとなった高校について
- 海南インターハイ準優勝の秘訣は牧と神のコンビネーションプレー。
- 海南のモデルは湘南工科大附属高校で部活がとても活発。
- 海南戦は漫画では12巻から15巻、アニメでは50話から62話
今回は神奈川の帝王海南についてまとめました。
圧倒的な才能を持つ天才が率いるチームではないですが、持ち前のフィジカルとスピードにより中に切り込める牧と、神奈川No.1の3ポイントシューターの神のコンビネーションにより圧倒的な安定感を持ったチームといえると思います。
海南戦は数々のドラマを生んだ本作の見どころの1つなので、ぜひご覧になってください。