かがみの孤城ルール違反をするとどうなる？アキの理由とこころはなぜ無事だった？

『かがみの孤城』の城には学校に行けなくなった不登校の子どもたちが集まってきます。

その城ではルールが定められており、子どもたちはルールを絶対に守らなければなりません。

ただでさえ、不可解なことの多い城なので、ルールを破るととんでもないことが起こりそうですよね。

そして作中では唯一、アキがルールを破りました。

今回は『かがみの孤城』の城でルール違反をするとどうなるのかやアキがルールを破ってしまった理由について解説していきます。

かがみの孤城ルール違反をするとどうなる？

#読了
『かがみの孤城』/辻村深月
鏡の中の奇妙なお城に招かれた7人の中学生。
学校での居場所に悩む彼女たちは、なぜこの場所に集められたのか？
少年少女の1年間の物語。

なんて素敵な物語✨️
伏線回収の美しさ含め、とにかく色々刺さりまくってラストは大号泣でした😭
本当に読んでよかった☺️ pic.twitter.com/qBE0a23Xra

— こーたろ。 (@Koootaro_1031) February 3, 2024

城の中のルールやルール違反するとどうなるのかについて見ていきましょう。

城内でのルール

城では何でも一つ願いを叶えてくれるというルールがありました。

この時点で何だかきな臭い雰囲気がプンプンしますよね（笑）。

そして、城は常に開いているわけではなく、期間と時間が決められていました。

城に入れるのは3月30日までで、1日の間でも9時～17時までしか城の中に入ることはできません。

城にいても17時までには城を出ないとルール違反になるということですね。

よく勘違いしている人がいたのですが、城にいたとしても城の外の現実世界は普通に時間が進みます。

このルールさえ守れば、城の中では遊んでもいいし、勉強もしてもいいし、本やゲームやお菓子などの持ち込みもしていいのです。

しかも、各自の部屋も用意されているので、楽園のような場所ですよね。

城のルールをまとめると下記の通りです。

特に大事なのは開城時間なのですが、この時間を破ると、どんなことが起こるのでしょうか？

ルール違反すると鏡が割れてオオカミに食われる

17時になっても城から出なければ、ルール違反となります。

鏡が割れて、城に残っていた人間はオオカミに食われてしまうのです。

頭からぺろりと一呑みにされてしまうので、この描写はトラウマ級といっても過言ではありません。

小さい子がこのシーンを見たら、泣くんじゃないですかね。

そして、ルール違反者が出たら、連帯責任として、その日城に来ていた全ての子がペナルティーの対象になります。

一人でもルールを破れば、他の子もオオカミに食われてしまうということですね。

願いを叶えられるのは一人だけ

城のルールで願いを何でも叶えてくれるとありましたが、実質一人の願いしか叶えることができません。

願いを叶えるためには、城の中にある「願いの部屋」に行く必要があります。

そして、願いの部屋には鍵がかかっているので、

といった手順が必要です。

城には7人の中学生が招集されていますから、6人の願いは叶えられないということになりますね。

それと、誰かが願いを叶えた場合には、城で過ごした記憶を忘れてしまうのです。

城で過ごした楽しい思い出やここで知り合った人たちのことを忘れてしまうのは悲しいですよね。

ところが、誰も願いを叶えなければ、3月30日を過ぎて閉城した後も記憶は残されます。

自分の願いを叶えるのか、ここで出会った人たちとの思い出をとるのか、人間性が試されるところですね。

アキがルール違反した理由

来週の金ローで放送される『かがみの孤城』は絶対に観てほしい…

ラスト、全てが繋がったとき涙が止まらなくなる。
学校や目の前にある現実だけが全てじゃなくて、君たちにはもっと他に拠り所があるんだよってメッセージ性のある優しくて素敵な映画です。 pic.twitter.com/uSXoktysmQ

— ran (@___lilyvalley) February 3, 2024

作中ではアキという女の子が城のルールを違反しました。

アキは17時を過ぎても城の外へ出なかったのです。

アキがルールを破ったのは、家に帰りたくなかったから。

アキの家庭環境は複雑で、義理の父親から乱暴を受けていました。

幼少期にアキの両親は離婚して、母親のもとに引き取られたのですが、母親が再婚した義理の父親がクズだったのです。

アキに暴力を振るうので、アキは義理の父親がいる時には母親のクローゼットに隠れるくらい、毛嫌いしていました。

家に帰っても地獄のような生活しか待っていないのですから、城のほうが居心地がいいに決まっています。

なので、アキはずっと城で過ごしていたいと思い、17時までには城を出ないといけないというルールを破ってしまったのです。

そして、アキはペナルティーを受けて、オオカミに食われてしまいました。

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こころが孤城に入ってもオオカミに食べられなかった理由

かがみの孤城/辻村深月
様々な理由で学校に通わなくなった子どもたち7人が、城の中で何でも願いが叶う「鍵」探しをする物語
散りばめられた伏線が終盤で綺麗に回収される

第15回本屋大賞
2017年 王様のブランチブック大賞
その他多数
受賞歴があまりに多いため割愛 pic.twitter.com/NTihZih1ib

— Takaya0111 (@Takaya01111) February 4, 2024

アキがオオカミに食われた直後、城の中にこころが入ってきてアキを助けました。

このシーンを見て、

「あれ？こころはルール違反したことにならないの？」

と思った人も多いのではないでしょうか？私はそう思いました。

こころだけ特例で許されてるのかな？って思っても不思議じゃありません。

なぜ、こころが城に入ってもオオカミに食われなかったかと言いますと、こころは城に残っていたわけではないからです。

17時以降に入場した場合は残っていたわけではないのでペナルティの範囲外ということになります。

さらに言うと、アキを助けた後にオオカミ様は

孤城は時間を超越していて現実の19時に帰してやるからしばらく語らいなさい

と自由時間を与えていました。

このことから入場時間に関してはかなりアバウトであることがうかがえますね。

まとめ：かがみの孤城でルール違反するとどうなるのか

以上、『かがみの孤城』でルール違反するとどうなるのかについて解説していきました。単純なルールですけど、ペナルティが恐ろしいですね（笑）。